トレヴァー・ワイ「Complete Daily Exercises for the Flute」について 6
えー、こんばんは。bonです。
今回で”トレヴァー・ワイ「Complete Daily Exercises for the Flute」について”の
シリーズは終わりです。
本とは別に、「 The Plactice Card」というものがついています。
スケールやアルペジオで使うアーティキュレーションのパターンや、
練習に関するアドバイスみたいなものが書かれています。
日課練習の教本には、週間練習スケジュールが指定されているものが
ありますが、この本には指定された週間スケジュールのようなものがありません。
このカードには中級者用・上級者用の練習プランが書いてあって、
各セクションごとに番号が指定されていて、それが十分にできるようになった場合、
たとえばスラーで流れるように吹けるようになった場合に、
セクション内の他の練習を追加する、とか、
アーティキュレーションのパターンをかえるように、となっています。
これを参照して、スケジュールは自分で組み立てることができるよう、
カードにスケジュールを書き込む表が印刷されています。
他に、時間のない場合の練習方法として、一つの調だけ、各セクションのスケールや
アルペジオ、半音階・全音階の練習をし、次の日は違う調、例えば今日C(dur/moll)
であれば、次は#C(dur/moll)でという風にアドバイスが書いてあります。
内容についての説明は以上です。
さて、この本ですが、しばらく練習して思ったのは、この本を十分に使う為には、
トレヴァー・ワイのフルート教本1〜3巻、タファネル=ゴーベールの
17の日課大練習などについて知っていた方が良いのでは?、ということです。
例えば、フルート教本1巻にある「音色の練習課題ー1」には、
「練習課題の全調版がComplete Daily Excercises for the Fluteの52ページに
収録されている」と書かれていますし。
タファネル=ゴーベールについては、以前に書いた通り、
タファネル=ゴーベールにある課題のいくつかは含まれているものの、
一部無いものがあるため、知っておいた方が良いと思います。
で、僕の状況ですが、一通り吹いてみようと決めて以来、
未だに必死に吹いております。難しいです…
とくに、暗譜できるのはいつになるんだろう、と思うと
恐ろしい。(汗)
以下、この本にある課題で、タファネル=ゴーベールの「17の日課大練習」の
どの課題が含まれているか?と、ライヒェルトの「7つの日課練習」・
ベームの「12の練習曲 op.15」のテンポ指示を書いておきます。
テンポについては、特にライヒェルトですが、トレバー・ワイの
フルート教本1巻にあるように、音の練習にも使えるため、
これらのテンポだけで吹く訳ではないので、ご注意を。
テンポについては、ライヒェルトは日本フルートクラブのものを、
ベームはジョン・ウンマー版のカール・フィッシャーのものを
参照しています。
■タファネル=ゴーベール
No.1/No.2/No.4/No.7/No.8(D4まで拡張あり)/No.10/No.11/No.15(D4まで拡張あり)
No.16(D4まで拡張あり)/
■ライヒェルト
No.1 ♩.=80〜100
No.2 ♩=120〜152
No.4 ♩=110〜120
No.5 ♪=144〜184
No.6 ♩=116〜144
No.7 ♩=160〜200
■ベーム
No.1 ♩=132
No.2 ♩=120
No.3 ♩=100
No.4 ♩=112
No.9 ♩=72
No.10 ♩=80
No.11 ♩=88〜120
…ようやくこのネタ終わりました…また中途半端な終わり方になってしまいました。
文章能力がないので、毎度申し訳ないです。
次はフルートネタなのか、それ以外なのか決めていません。
では次回。