F#3
えー、bonです。
度々更新をさぼっております。(汗)
というのも、ゴールデンウィーク最終日に任天堂3DSの「ルイージマンション2」を
買って夢中になってしまい、良い歳して毎夜ゲームにのめり込んでいる状況でして…
今回ですが、FLUTE LISTに面白い話題が出ていたのでご紹介。
あの嫌な#F3についてです。
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「自分が教えている学生で、スクールバンドの曲の速いパッセージで
F#3の音に問題がでてしまう人がいるんですが、どなたか良い替え指を
教えて下さい。」という投稿から始まったのですが、
誰でも知ってる「アンブシュアに問題あったり、ブリチアルディ・キーを
押さえていたりの問題がなければ右手中指を使う。
ppの場合は右手小指をEsキーでなく#Cキーを使う」
という回答があって、それに続いて「自分もそう思う」とか、
「自分は音色が変わってしまうので、変え指は勧めない」とか、
「たしかジョナサン・スノーデンのマスタークラスのときに
習ったんじゃないかと思いますが、自分は右手中指のリングだけ押さえてます。
通常運指だと高いし、右手中指よりは高くなるので。
低くしたいときは指をスライドさせて穴を塞げば低くできますし。
自分はメロディックなパッセージとか、持続音のときに使ってます。
あと、特にC#2・E3・G#3は換え指を使いますし、F#3のリングだけも
できる時はいつでも使ってます。」
「自分のルーダル・カルテにはブロッサ・キーが付いてます。
どのオクターブのF#でも完璧ですよ。どうしてすべての楽器に付いていないのか
わからないですけど。」
「自分のユアン・マクドーガルにもブロッサ・キーがついてました。
リングキーの楽器ではうまく行かないんじゃないかと思います。
というのも、薬指のキーを押さえるとき(ブロッサ・キーが)邪魔になるので。
なので取り払ってしまいました!」
「ブロッサ・キーは、キーフのピッコロにオプションで付けられますよ」
「自分の1919年製のヘインズに付いていますが、自分は右手中指を使うように
なりました。どうもF#3は頭部管によって影響されるらしく、良い頭部管、
例えばラファンでは楽にF#3を吹く事ができます。」
(bon:僕は一度だけブロッサ・キーが付いている楽器を触った事があります。
上と同じようにイギリス製でカバードキーの楽器ですが、右手薬指キーのカップの後ろ、
ウデのところに小さなAisレバーのようなキーが付いていて、
F#のとき薬指でそれだけを押さえると、右手人差し指の隣のキーが塞がります。
つまり、本来のF#キーを塞げるようになっていて、F#3では音程・発音が安定するという
便利ものです。それがブロッサ・キーという名前なのは今回初めて知りましたが。)
などなど喧々諤々しているところに、クラウン(ヘッドキャップ)についての
話題がでてきました。
クリストファー・スチュワード「私がバーミンガム市響でトニー・モロニーのとなりで
吹いていたとき、彼はいつも頭部管のクラウンで何やらしていました。
あるリハーサルの間、彼は自分の楽器を私に渡し、F#3を吹いてみるように
言いました。なのでF#3を吹いてみたところ、とても楽に音を出す事ができました。
そしてまた彼が私に見えないようにして何やらしたあと、再び楽器を私に渡し、
もう一度吹いてみるように言ったので吹いてみたら、今度はF#3が
とても吹きにくくなっていました。
彼はコルクの位置を変える事なく、ある場合はクラウンを固く締め、
もう一方の場合はクラウンをゆるめていました。どっちの場合に吹きやすい・
吹きにくいかわからなかったですが。」
「自分もスチュワードさんと同じような経験をしました。自分の場合は
ある頭部管のクラウンを少し緩めると、F#3だけでなく周りの高音域の音が
出しやすくなります。
他の頭部管では、まったく変化ありませんでした。
どうしてか?はわかりません。もし高音域の音が詰まったような音になる場合は、
クラウンを少し緩めてみてはいかがでしょうか?」
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どうやら、頭部管によっては、クラウンを少し緩めると、高音域の発音が
しやすくなる場合があるようです。音の反応が良くなるという人もいます。
試してみたいと思った方は、自己責任でどうぞ。
くれぐれもコルクの位置が変わらないようにしてやってみて下さい。
では。
※ジョナサン・スノーデンですが、僕は2年ぐらい前に入手したロッシーニの五重奏の
CD(ナクソス)ではじめて演奏を聴きました。どうもロンドン響とかで
吹いていた人のようです。