三響の金属管ピッコロ
え〜、こんばんは。bonです。
みなさんどう思われているか分かりませんが、
僕はフルート・ピッコロともに下手です…
特にピッコロは、柔らかい音で吹く事ができず、
すりガラスに爪をたてて引っ掻いたような、
「キ〜!」という音になってしまいます。
なので、それを逆手に取り、ひと吹きで聴衆全員の鼓膜が破れるような
音が出せるようになりたいと思っています。
いいじゃないですか。ホールの隅々まで響き渡る殺人的な超音波。
想像しただけでわくわくしてきます。
その前に自分の鼓膜がお亡くなりになりそうです。(笑)
今回はそんな僕のピッコロについてのヘタレ話です。
僕がピッコロを吹き始めたのは大学オケに入ったときからで、
それまで一度も吹いた事はありませんでした。
逆にフルートのレッスンの一環でアンサンブルをやったとき、
アルトフルートを吹いていました。
大学時代は、オケの備品の古くてとても貫禄のあるフィリップ・ハンミッヒを
吹いてました。今のものと違い、音はいいが吹きにくい楽器でした。
今僕が使っているのは、パールの頭部管も本体もグラナディッテのものですが、
手元にはもう2本ピッコロがあります。
1本はアメリカのG社のグラナディラのもの。これはあまり良い楽器では
ありませんでした。以前所属していたオケのときに使っていたのですが、
途中でイヤになり、備品のヤマハYPC−81を借りて吹いていました。
もう1本は三響の頭部管が銀、本体が洋銀・銀メッキのものです。
現在は本体洋銀管のものは生産中止になってしまい、
今の三響のピッコロは管体銀のものと、総銀のものになっています。
この楽器は中古で手に入れたものです。
以前からシリンダー管のピッコロが欲しかったのと、
金属管の楽器でイタリア物吹いたら気持ちいいだろうな、
という思いつきで、数年前に手に入れました。
ところがこの楽器、しばらくお蔵入りしていました。
というのは、なぜか#F3が何かに引っかかって、どうしても出ず、
右手薬指を使う替え指を使っても#F3が安定して出ない。
おまけに#F3より上の音も出しづらい。
楽器がおかしいのでは?と思い、いつもの楽器屋さんに持ち込んで
バランス調整などもしてもらいましたが、楽器自体に異常はありませんでしたし、
同じフルートパートのフィリップ吹きSさんに吹いてもらったところ、
とてもいい音で吹いたので、結局原因は僕自身なのでした…(汗)
とりあえずオケの演奏会で1回使ったのですが、
いくら吹いてもダメなので、しばらくお蔵入りしていました。
ところが先日、ろくな準備もせずにぱっと手に取って吹いてみたところ、
突然吹けるようになっていました…
その時の頭部管の角度を見てみたところ、音が出なかったのは、
頭部管の角度が内向きになりすぎていた為でした…(汗)
自分ではそんなに内向きにしていたつもりは無かったのですが、
よくよく観察してみると、この三響のピッコロを構えると、
楽器自体を自分の方に向けて構えており、自分が考えているよりも
内吹きになっていました。
吹けるようになった角度をすぐにマーキングしたのですが、
ストレートよりも外向きになっていました…
一旦吹けるようになると、もの凄く鳴る楽器です。
音は細めで、木管やグラナディッテとも違い、音の線がはっきりします。
めちゃくちゃ音が飛んで行く感じなので、まさに僕の野望にピッタリ。(笑)
イタリア物を金属管で吹きたいが為に買った楽器ですから、
今回のヴェルディにはもってこいです。
まだパールとどちらを使うか決めていませんが、吹けるようになった事ですし、
こちらを使ってみたいなと思っております。
楽器の写真を貼っておきます。
さすが三響。非常にカッチリ作ってあります。
というわけで、終わりです。
では。
10/21追記 ヴェルディはこの楽器で行きます!
まだ吹き慣れていない部分もあるので、とにかく練習しないと!